導入事例

学校図書館「探調TOOL」:探調DXシリーズ
田園調布雙葉小学校 様

東京の私立・田園調布雙葉小学校様は、2016年度から『探調TOOL DX for SA』をご利用いただき、同時に全国の学校に先駆けて『読書通帳』を導入されました。導入から2年以上がたち、どのような効果が表れているのかを司書教諭の大出様にお伺いしました。

田園調布雙葉小学校 様

大出 雅江 様
大出 雅江 様

1941年創立。「徳においては純真に 義務においては堅実に」を校訓に、14年(幼稚園、小学校、中学・高等学校)を通じてキリスト教の教育理念に基づく一貫教育を行う女子校。児童数732人(H30/9/1現在)。

DATA
  • 蔵書数 約2万5000冊
  • 年間受入冊数 600~750冊
  • 年間貸出総数 約5万3000冊

田園調布雙葉小学校 様
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『読書通帳』にたまっていく本の軌跡が、子どもたちの「読みたい気持ち」を後押し。

Q.田園調布雙葉小学校様の読書活動の取り組みについてお聞かせください。

本校では「本を通して人と出会う」ということを大切にしていて、毎週1回図書館での授業時間を設け子どもたちが本に触れる時間を作っています。5年前に図書館をリニューアルし、読み聞かせスペースを中心にしたレイアウトになりました。そこでは学年に応じた本をセレクトして読み聞かせを行い、良い本に出会う機会を作るようにしています。また、女子校ということで科学・社会的な内容のものが手に取られにくい傾向にあるため、積極的に受け入れをして紹介するようにしています。

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  ▲木のいい香りが漂うかわいらしい図書館         ▲読み聞かせスペース

Q.『探調TOOL DX for SA』の使い心地について教えてください。

これまで使用していたソフトと操作が大きく変わらなかったので、すんなりと使い始めることができました。良かったのは本の受入がとても楽になったこと。TRCさんのTOOLi-Sを使っての登録がすごく簡単にできるようになりました。子どもたちも画面がかわいくて簡単に操作できるので喜んで使っています。
また、一定冊ごと(本校では20冊ごと)に目標達成の「おめでとう」画面が出るように設定しているので、みんなその画面が表示されるのを楽しみにしています。

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  ▲図書の登録が簡単に                   ▲目標を達成するとキャラクターがお祝いします

『読書通帳』は学校図書館においてのファーストユーザ様ですが、活用してみていかがですか?

とても好評です。以前は年度末に貸出記録を渡していたのですが、『読書通帳』は記帳するごとに何を読んだかがたまっていく嬉しさがありますし、通帳を持ち帰ればご家庭にも何を借りたかを知らせることができます。1年生などは何を借りたか分からなくなってしまう子も多いので、小まめに記帳してあげることで重複や返却忘れを防ぐこともできます。スタートが2年前の4月からですが、すでに5冊目に突入している子どももいます(1冊に108冊分記帳可能)。新しい通帳に繰り越しになるときは、とても嬉しそうな表情をするんです。 
『探調』と『読書通帳』を導入する前は4万5000冊前後だった貸出数が、導入後は5万冊を大きく超えるようになりました。子どもたちの借りたい意欲を後押ししてくれているのではないかなと思います。

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Q.『読書通帳』の導入を決められたきっかけ、また導入してみての苦労などはありましたか?

もともとテレビや新聞で見ていて『読書通帳』の存在は気になっていました。そんな時、OECの営業担当の方が「実は『探調』でも『読書通帳』の仕組みがある」というお話を持ってきてくれたので興味が湧きました。想定よりも安価だったということもあり、導入を決めたんです。
子どもたちは最初、どう扱っていいかわからずおっかなびっくりで…。印刷機に通帳を逆さに入れたり、ページを間違えたり、ずれてしまったり。私たち司書も慣れていなかったので対応に苦労した記憶があります。今は使い方にも慣れて快適に使えていますよ。

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 ▲記帳スペース                    ▲卒業生が描いたイラストを表紙に

Q.OECにはどのような印象をお持ちですか?

最初は「岡山」と聞いて対応にタイムラグがあるのかなと不安に思うこともあったのですが、実際に運用を始めてみるとヘルプデスクの対応が早く、電話やメールですぐに連絡をいただけるので助かっています。また、東京支社もあるので本当に困ったときは駆けつけてもらえるのもありがたいです。

Q.今後どのように活用していきたいですか?

『探調』内に学年ごとにお薦めの本のリストを作って、それぞれの学年の子どもたちが調べられるようにしたいなと思っています。子どもたちが『探調』を使って何かしたい、という意見は今のところありませんが、出来ることややりたいという思いが出てくるようならばその時考えていきたいですね。『読書通帳』の方は、6年間通して発行されたものを見るのが今から楽しみです。今の3年生が1年生の時から『読書通帳』を使っているので、彼女たちが卒業の時にどのくらいの冊数になっているか、どんな読書の軌跡が見られるのか、私も期待しています。

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まとめ
子どもたちの、通帳の記帳を楽しそうに行う姿、その様子を興味深そうに見つめる姿が印象的でした。システムが貸出数増加の後押し役になったとのこと、大変嬉しく思います。岡山との距離感を感じさせないサポートを今後も心掛けてまいります。